公益財団法人日本繊維検査協会

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首周り寸法について

首周り寸法について

製品検査の際に首周り寸法が不足するため上衣の着脱が困難と判定され不合格になるるケースが時々発見されますが、今回はこれに関連する問題をまとめました。

伸び寸法の測定

 首周り寸法は、製品を両手で持ち両襟のネック部分の内側を指で挟み横に引っ張った状態で測定する。

次に伸び寸法がどのくらいの範囲をクリアすればよいか。JISには頭回り即ち「頭囲」については、乳幼児用衣料サイズ(JIS4001)に、たとえば「サイズの呼び方100」のところで「頭囲49.3」(*1昭和53年実施した体格調査研究の解析結果)等と記載されている以外には、少年用JIS、少女用JIS,成人男子用JIS、成人女子用JISともに頭囲について触れた個所はない。

従ってわれわれJFTでも他の繊維検査機関同様に現在多くのアパレルメーカー及び量販店で現に採用されている首周り伸び寸法を基準値として採用しているが、この数値は上記*1の調査結果の実頭囲にさらに着脱しやすいように余裕値を加えたものと理解頂いて差し支えなかろう。

首周り伸び寸法の基準値

婦人物(成人女子)      60~62cm以上

紳士物(成人男子)      62~63cm以上

子供物 100サイズ      54~56cm以上

   110~120 サイズ     56~58cm以上

   130~140サイズ     58~60cm以上

   150~160サイズ     60~62cm以上

基準値をクリアするためには

 1)企画段階での、生地の伸び・縮みの具合の確認。

  2)襟部分の形状、伸び止めテープの選択及び寸法の設定、栽断、縫製方法など

    特に襟の形がタートルネックのときは丸首の時より要注意(必要ならばもっと伸び寸法を増やすこと)

  3)縫製に当たっては縫い糸はなるべく伸びる糸(ウ―リ―糸)を使用するとか,、運針数を増やすとか張節を加える。

  4)中間検査、最終検査工程を忘れず行う。

以上

     製品検査担当   I.T

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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