公益財団法人日本繊維検査協会

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24年’7~8月の製品検査結果から

製品検査結果【24年7~8月】から

前7月の結果は載せませんでしたが、7~8月2か月を通じての製品検査部門の不適合の状況をまとめました。

以下多い項目の順にコメントを加え報告します。

サイズ表示・・・最も多いのがサイズ表示の不適合でJISサイズ表示のS。M。Lによらず、F(Freeサイズの略号)でサイズ表示がなされている複数の企業からの依頼例が見受けられました。これを一概に不適合とするのは判断が難しいところですが、納入先がJISサイズ基準を採用しているためにこのケースでは「不適合」の判定結果になりました。なお同様のケースはこのところ引き続いて発生しておりこれには何らかの理由があるのかもしれません。

組成表示関係・・・相変わらず  指定外繊維(テンセル) 65% とすべきところを

                                             指定外繊維  65%

                           (テンセル)

としたり、ポリエステル 100% を、ポリステル 100% としたり

また縫い付けラベルと下げ札の表示が一致しないなど一寸した不注意から来るミスが後を絶ちません。部分的に人工皮革が使用されているのに、その部分の表示が漏れているもの、それとは別な問題ですが、ドライクリーニング試験を依頼され実施したところ皮革の部分が硬化したという事例もありました。

その他・・・・このところ色泣き」による不合格が増加しています。製品化されてからでは手遅れになり、リスクも増加しますから、濃色・大柄のプリントなどは素材段階で細かい気配りが求められます。これとは別に製品の衿周りが60㎝の規格に対し57㎝のものとか、洗濯試験の結果寸法変化率が大きく基準未達のケースも依然として減少していません。

 I.T

 

 

 

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