品質問題(なんでも)Q&A
- 情報データ:No.44 掲載日:2013/12/16
- シャツ等のタグに”吸水速乾”と書かれていることがありますが、”吸水速乾性”を調べる試験はあるのでしょうか?またどのようにして、調べているのでしょうか?
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吸水速乾性とは、汗をかいた時に、汗を素早く吸い取り(吸水性)、さらに、濡れた生地の水分を素早く蒸発させる(速乾性)機能のことです。
つまり、この機能を調べるためには、吸水性と速乾性の二つの試験を行います。
吸水性はJIS L 1907に滴下法、バイレック法、沈降法があり、速乾性については、JISに試験方法がありませんが、拡散性残留水分率を調べる方法があります。
《滴下法》
水を生地に1滴滴下させ、水滴が吸収するまでの時間(秒)を測定します。
《バイレック法》
たて及びよこ方向に細長く切った生地を吊るし、下端を水に浸します。10分後、毛細管現象によって水が上昇した高さ(mm)を測定します。
《沈降法》
小さく切った生地を水の入った容器に浮かべ、生地が水を吸収し、水中に沈み始めるまでの時間(秒)を測定します。
《拡散性残留水分率》
あらかじめ重量(g)を測った生地の中央に水を一滴滴下し、生地の重量を測定します。
時間が経つにつれ、水分が蒸発するため重量が軽くなります。
任意の時間後、蒸発せず生地に残留している水分率を測定します。


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