公益財団法人日本繊維検査協会

品質問題(なんでも)Q&A

  • 情報データ:No.52 掲載日:2015/09/02 
  • ワイシャツなどに記載されている形態安定加工とは、どのような処理ですか?
  • レーヨンは木材パルプを原料としています。木材パルプを苛性ソーダ液に浸漬し、木材パルプ中のセルロースがアルカリセルロースとなり膨張し、それに二硫化炭素を加えるとビスコースになります。これをギャーポンプで凝固浴中に押し出し生成します。この様に凝固液を使って紡糸する方式を湿式紡糸と言います。  レーヨンは綿や麻と比べて吸湿性、吸水性に富み、染料によく染まります。 また、繊維表面が凹凸構造になっているので、独特な光沢感と深色性があります。 湿潤状態では生地の強度が50~60%まで落ち、洗濯すると縮みやすく、シワになりやすいと言う欠点があります。

    キュプラは綿花を採取した後の綿実の表面に密生している2~6mmの繊維(コットンリンター)を原料としています。銅アンモニア法によって、原料を酸化銅アンモニア溶液に溶かし、これをギャーポンプで凝固液中に押し出すとアンモニアと銅塩が水中に溶出してセルロースが分離され生成されます。 キュプラはレーヨンより繊維が細く、レーヨン同様にシルクに似た光沢があります。また、しなやかで肌触りも良く、吸湿性、静電気が発生しにくい事から裏地や肌着に多く使用されています。湿潤状態でも強度の低下が少なく、寸法安定に優れています。しかし、毛羽立ちや、シワになりやすいと言う欠点があります。

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