ファッショントレンドと品質対応

最新のファッション動向と品質上の留意点 ('12年5~7月ストリートファッションから) 

'12年5〜7月ストリートファッション全体傾向

  • 昨年は、ベージュ、生成り等のナチュラルなコットン素材をメインにした、リラックス・スタイルが主流を占めていたが、今年の初夏から盛夏にかけてのストリートでは、レースやシースルー、ドレープ使い等の、よりフェミニンでロマンティックなディテールが登場している点と、カラフルで大胆なプリントのアイテムが増えて、脱ナチュラルな、強いイメージのスタイリングが台頭している点が注目される。
  • フェミニン調のスタイリングで多いのは、総レースのトップスやワンピース、チュール等を使ったシースルー素材のスカートなど、柔らかい表情の透け感のあるものが好まれている。チュールとレースを合わせたり、コットンジャージやニットにレースをトリミングするなど、異素材の組み合わせが増えている点も顕著である。
  • 大胆で強いイメージのスタイリングでは、アニメやキャラクター、動植物、昆虫などをモチーフとしたTシャツやワンピース、ストレッチを利かせたパンツなどがみられ、ポップな感覚が支持されている。転写プリントや蛍光色使いなど、プリント表現に特徴のあるものが好まれている。
  • レッグアイテムでは、先シーズンまで主流だったタイツやレギンス、トレンカに変わり、これまでヤング層に敬遠されてきたパンティーストッキングが人気を集めている。パンストという呼び名ではなく、薄手のタイツということで、シアータイツという名前で広まっている。素足より足が細く美しく見える点や、足に蝶やハートなど、まるでタトゥーをしているような遊び心のあるアクセントがつけられるという点で20代前後の若者たちに支持されている。
  • (1)
    涼しげなマクラメニットのトップスにシースルー素材を使ったミニプリーツスカートのコーディネート(左)。総レースのトップスとカジュアルなチノ素材のショートパンツの組み合わせ(右)
    2012年5月30日/渋谷/24度
  • (2)
    袖のカスケードフリルがポイントの淡いピンク色のレース素材のトップスに、デニムのミニ丈キュロットショーツのキュートなコーディネート。
    2012年6月26日/渋谷/24度
  • (3)
    上半身とスカートのフロント、袖先部分はレース、袖とスカートの脇部分にはシースルー素材を使ったワンピース。異素材を組み合わせたアイテムが注目を集めている。
    2012年5月6日/原宿/26度
  • (4)
    シンプルなニットトップスに合わせたのは、淡いピンクがフェミニンな透け感のあるイレギュラーヘムのスカート。今期は表地にシースルー素材やレース等の素材を使い、裏地がわざと透けて見えるような効果を狙ったアイテムなども多数登場している。
    2012年6月26日/渋谷/24度
  • (5)
    薄手のベージュのニット素材の下部に、繊細なレースを組み合わせたトップス。ボトムはホワイトデニムのクロップパンツですっきりとまとめている。
    2012年7月16日/銀座/33度
  • (6)
    胸元はレース素材、ハイウエストより下のスカート部分はチュールレースを使い、ティアードフリルがボリューム感たっぷりのフェミニンなワンピース。ドレッシーな素材をタウンユースする動きはますます広まっている。
    2012年7月24日/原宿/32度
  • (7)
    鮮やかな蝶の転写プリントがひときわ目をひくTシャツ。ボトムのショートパンツは、シースルー素材に同じようにカラフルなプリントが施されたもの。強くてインパクトのあるプリントアイテムは、今後さらに支持を広めそうである。
    2012年7月24日/原宿/32度
  • (8)
    ボトムで新しいアイテムとして注目されるのが、プリント入りのパンツ。コットンストレッチで足にフィットしたデザインのものが多く、柄はリバティープリントをもっと大柄にしたような、植物柄や花柄、動物柄などが好まれている。
    2012年6月17日/原宿/28度
  • (9)
    まるで足に蝶のタトゥーをしているような、遊び心のあるシアータイツに注目が集まっている。気分はファッションに合わせて、ハートや水玉、ストライプ、花柄など、プリントを選ぶことができ、その上、足を細く美しく見せることができるアイテムということで、若者に支持を集めている。
    2012年5月30日/渋谷/24度

写真及び解説:共立女子子短期大学 生活科学科 カラー&デザイン研究室

品質管理上の留意点

'12年夏(5~7月)のストリート・ファッションの動向から見た品質管理面からの留意(アドバイス)事項

*1.レース素材のもの・(1)洗濯はネット使用付記をするほうがよい。(2)アイロンは通常、中・あて布使用

*2.薄地の生地・使い・(1)手洗イの表示をする方がよい。(2)アイロンは中・あて布使用

*3.プリント生地使い・(1)生地試験を受け必ず堅ろう度を確認すること。(耐光、摩擦、洗濯な ど)移染注意の付記が必要なものも。(2)転写プリントものはアイロン低、あて布表示。ドライはバツ。ネット使用付記、を要する場合も。

*4.ウレタンを含む生地使い・(1)アイロン低表記。(2)ネット使用の付記をするほうがよい。

*5.シアータイツ類・・・・・(1)手洗い表示が望まれる

以上、留意点を要約してみました。勿論ケースバイケースですが参考にして下さい

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