公益財団法人日本繊維検査協会

ファッショントレンドと品質対応

2010年2月~3月のストリートファッションと分析

全体傾向

  • 春を迎えたストリートでは、まだ気温の低い日はあってもインナーでは春らしいアイテムを取り入れ、アウターにライダースやウールコートを合わせた着こなしが多い。インナーでは、コットン、ポリエステルジョーゼットなど、薄手素材のブラウスやワンピースが好んで使われており、レース使いなど、繊細なディテールのものが目立っている。
  • 6-7月に登場しているスタイルは、ワンピースやマキシ丈スカートを主軸にしたリゾート風やフォークロア調の装いなど、ナチュラル感のあるスタイルのボリュームが広まっている。
  • 春夏にボリュームトレンドになりそうなのは、デニムやシャンブレーヒッコリー素材のGジャン、オールインワン、シャツなどをベースにしたスポーツやワーク系のカジュアルなスタイルと、乳白色のレース、フリル使いのワンピースやブラウスをベースにしたナチュラルでフェミニンなスタイルである。
  • 加えて、マリン調の着こなしの支持も高く、おなじみのボーダーのカットソーに加え、ロープやメタルボタン装飾を加えたアウターやワンピース等が新しく登場している。また、スパンコールやラメを部分、あるいは全体に用いた、光沢感のある素材が特にミニスカートで増えている。
  • (1)
    ダンガリーやシャンブレーなど、カジュアルな素材を使ったシャツやコンビネゾンの人気が高まっている。
    (10年3月7日/渋谷/9度)
  • (2)
    ウォッシュアウトデニムGジャンにジョーゼットなど、ポリエステル素材の小花柄のキュロットやコンビネゾンのコーディネート...
    (10年2月28日/代官山/12度)
  • (3)
    スポーティーなナイロン素材のパーカとデニムのミニスカートを合わせたキュートなスポーツスタイル...
    (10年3月14日/原宿/14度)
  • (4)
    ウォッシュアウトデニムにダメージ加工を加えたカバーオール。ペイントのロゴやワッペンをつけたポップな雰囲気がポイント。
    (10年3月14日/渋谷/14度)
  • (5)
    タイダイデニムのイエローのカラーパンツのカジュアルなスタイル。タイダイ染めは春のトレンド素材のなかでも注目のもの。
    (10年2月10日/原宿/11度)
  • (6)
    白のワンピースの上にダッチェスレースを覆ったダブルスキン使いがポイント。レースの台頭がめざましく、総レース、部分使い等幅広く取り入れられている。
    (10年2月28日/代官山/10度)
  • (7)
    ボーダー柄の胸元にロープやメタルボタンを加えたマリン調パーカ。ボトムのシースルーレースのチュチュ風のミニスカートもキュートな印象。
    (10年3月14日/原宿/14度)
  • (8)
    アイレットレースのティアードスカートなどのロマンティックなアイテムの人気も高い。ただしウエストはリブ使いでカジュアルな要素も加味されている。
    (10年2月28日/代官山/10度)
  • (9)
    総スパンコール使いのバルーンミニのスカート。ゴールドのインパクトあるスカートを黒のジャケットで引き締めて着こなしている。
    (10年2月28日/代官山/10度)

写真及び解説:共立女子子短期大学 生活科学科 カラー&デザイン研究室

品質管理上の留意点

2月~3月(2010)のストリートファッションの傾向を見て

1)引き続きウオッシュアウトデニムが人気だがべイントのロゴやワッペンを入れたポップ調のものについては、それらの染色堅牢度について注意が必要。

2)シャツ地やコンビネゾンの生地素材としてダンガリーやシャンブレー等、またタイダイ(tie dye=絞り染め)のトレンドが当分続くものと思われるが、海外調査素材の場合、堅牢度によく注意すること。

3)総レースのほか、部分使いのシースルーレースやアイレットタイプ(eyelet=鳩の目)の各種レースが引き続きよく売れているが、ネット使用等細かい取り扱い注意表示が必要なものがあるので要注意。

4)差別化を図るためロープ使いやスパンコール使いが増える傾向にあるが、洗濯表示とりわけドライクリーニング表示(石油OK、パークロ禁止)にミスがないよう徹底をはかること等。

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