公益財団法人日本繊維検査協会

テキスタイルトレンドと品質対応

2014-15秋冬テキスタイルトレンドと品質管理のアドバイス(プルミエールヴィジョンなどの素材展をベースに)

2.2014−15年秋冬のカラー傾向 (2014-15AWプルミエールヴィジョンより)

今回のカラーパレットの見せ方は提案色が3カラートーンでセパレーツされているが、各トーンが立体的に添付されている、これは「光」と「影」のある3D(立体)効果やフォルムも立体的なボリューム感の必要性を暗示しています。各カラートーンは 1.ダークカラー...(1)~(7):人工的な艶できらめく。マグマの奥底、鉛の鈍い光沢、沈黙のやさしさ、分厚い氷を表す色。 2.高明度カラー...(8)~(15):柔らかさ、もしくは濃厚な暖かさに満ち溢れ、癒し効果を発揮し、重要な脇役としてミラー光沢を散りばめている。 3.インパクトの強いカラー...(16)~(22):互いにぶつかり合い、砕け、エネルギッシュなリズムとなって結集し、ミニマリズムの平穏を破り、いかめしい簡素を粉々に吹き飛ばすイメージ

3.2014-15AW提案素材コンセプトの方向性

素材のコンセプトは明快な方向性を示している。 それは、「素材の質感・ボリューム感」を重点的にアピールした内容となりました。 これは、ビジュアル・コンセプトにも表現されているように「二重構造性」「3D効果」などで、これはシルエットへの影響つまりボリューム感のあるシルエットの方向性を力強く押し進める結果になっています

4. 2014-15AWシーズンのベスト・ファブリック

(*ベストとは:プルミエール・ヴィジョンのスタッフが出展社に対してアンケートに答えて貰った結果、と質問者の対話の中で得られた内容を摺り合わせまとめた情報である)
集計した結果コメントは、
・消極的から積極的で大胆なクリエーションへ移行するシーズン。
・アウターはあまり過激すぎない柄とボリューム感が開花する。
・ジャケット、パンツ、コートを、ダークな配色、繊細なジャカード、幾何学パターン、花模様で飾る(特にパンツアイテム重要)。
・3D効果、重みのない厚さ、空気をたっぷりはらんだ丸み、ムースタッチ、気泡を含んだ起伏、精密な異素材の組み合わせが重視される。
・2014/15秋冬は、場所ふさぎになる程ボリューム感のあるウエアの登場を告げています。

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