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コメ業界で新興ブランドの風・アパレルは?
コメ業界で新興ブランドの風・アパレルは?
「時事通信」が伝えるところでは最近北海道産の「ゆめびりか」や山形産の
「つやひめ」などの振興ブランド米が人気を集め売り上げを伸ばしている。
コメ業界でのこれらの新興ブランド品の台頭は,眼新しさばかりでなく食味
やつやで優れているなど品質面での評価が高く、小売価格は1キロ500円
とこれまでの売れ筋より20%・100円ほど高いが、それでも従来の老舗
ブランド米から乗り換える動きがみられるとためという
テレビCMの効果も相まっているが、その理由としては消費者の口に合うよ
う品質改善を図ったのと、一方の競争相手である新潟のコシヒカリなどが
消費者にとってありふれて魅力あるものでなくなったことがあげられている。。
翻ってアパレル業界に目を転じると、有名ブランド、無名ブランドが市場を埋
め尽くしている。そのため消費者に歓迎され売れ行き好調な新興ブランドが出
現しても取り立て話題にのぼることは少ない。
加えて専門紙でも店別の売上げ情報は伝えてくれても、ブランドごとの消長に関
しては報じてくれないので先にあげたようなブランド米の場合のような数量的な
把握はなされていない。
しかし時代は変わる。恐らくアパレル業界においてもブランド間の人気の消長は
激しいものがあるのではないか。またコメと同様に新興ブランドでこれまでの有
名ブランドに追いつき追い越しているものも少なくないことが想定される。
いづれにしてもアパレル商品の勝負はいかにしてブランドを売り込み浸透させるか。
それに尽きるのは間違いない。
コメでさえブランドで勝負する時代である。アパレルがその教訓を生かさぬ手はあ
るまい。ブランドと呼ぶからには、ファッション性はもとより品質面のすべてにお
いても優れた商品でなければならないが、当JFT検査協会の立場に立てば品質面
においてもさすがにと消費者を納得させるだけの優位性を保つことが不可欠である。
これは既存の有名ブランドでも、またそれにとって代わることを目指している新興ブ
ランドの場合でも変わりがない。
最後に蛇足ながら有名ブランドに関して言えば、米(こめ)でさえも消費者のブラ
ンドの選択は変化する。いま現在の人気に溺れずファッション感覚は言うまでもな
く、品質管理を含めきめ細かい普段の努力なしにはその人気は維持向上出来ないこと
をここに付け加えておきたい。
Y.O 生