公益財団法人日本繊維検査協会

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素材の時代が来るか

素材の時代が来るか?

最近、頻繁にある大手小売業の派手な全国紙への1ページ広告が目につきます。

他人ごとながら大変な広告代だと思いますが、果たしてその結果がどうだったか、関心を持つのはブログ子だけではないでしょう。

これに関連して注目させられるのは、例えば、「ラムセーター」とか、「メリノセーター」などの言葉が強く押し出され、意思を持った商品開発であることが暗に強調されていることです。

ラムは子羊の毛で繊維長が適度に長いのが特徴で、一見、カシミヤと判別がつかないものもあるといわれますが、全部が全部そうでないことは、業界では周知の通りです。

またメリノは、特別に毛の太さが細いファインメリノでもない限り、「メリノセーター」とことさらに強調するするほどの素材でないことはこれまた業界の常識です。
それなのにこの大手小売業F社がウールと言わないで、ラムはともかく「メリノセーター」を前面に押し出し、1ページ広告を打ったのは、業界の常識からするとまさに新規塾で驚きです。

まさか企画者がラムやメリノを獣毛の仲間と勘違いしていたり、消費者にあたかもそのような印象を与えることをひそかに狙って打って出たとは思いませんが、

在来の素材も打ち出し方によっては、消費者の目に新鮮な素材として映り、アピール出来る時代、言い換えれば新しい価値感をもって迎えられる時代が来ている来ていると言えるのではないでしょうか。

            Y.O

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