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綿業一貫メーカーの頑張り
頑張っている綿業メーカー(紡績)
綿糸から織編み物、製品へと特化しているシキボウ、KBツヅキなど綿業メーカー(紡績)の技術革新が進んでいる。
これらのメーカーの特色は綿業への特化と糸から製品まで国内での一貫生産体制をとっていることだ。
以前に比べキャパは減っているが、今はフル稼働しなくても経営が維持できるだけの力を備えている。多くの企業が海外へのシフトを試みているこの時期に於いてである。
その秘密はどこにあるか。それは唯一、糸から製品まで一貫生産技術を蓄積し、それによる差別化に成功しているからだと言われている。
事実、シキボウでは精紡交撚の「デュアルアクション」戦略素材として位置ずけその組み合わせによって機能性衣料の開発に繋げている。またKBツヅキでは同社が独自に開発した「酸性酵素法」とその関連技術を生かし、「100回洗濯しても失われない綿独自の機能」を製品に付与することに成功し、市場の好評を得ている。
これらは一例でこれと同じようにそのほかの綿業メーカーもまた、素材の開発から始まり最終製品までの一貫生産による差別化という選択を行うことによりこの苦境にもかかわらず自信を強めている。暗い国内市場の話ばかりであるが、明るい御話を報告させてもらった。
(12年7月18日 Y.O)