テキスタイルトレンドと品質対応
2014-15秋冬テキスタイルトレンドと品質管理のアドバイス(プルミエールヴィジョンなどの素材展をベースに)
6.マーケット別の人気素材「レディス」
1.コートとアンサンブル
・柄物のコート
装飾的なコートを作るためには何でもあり。 タータンチェック、千鳥格子、グレンチェック、次に同色系ジャカード、ウールプリント。
・コンパクトな丸み
構築性優先、濃密なダブルクレープ、目が詰んでいるがストレッチ性のあるスーツ地ミラノリブ素材。
・ふわふわした厚み
ボリューム感のあるムースタッチ素材、ブラシ加工のスーツ地、ウールモヘア、アルパカ混、ソフト感覚のフェルト加工素材、フェイクファー、圧縮加工のブークレットニット。
2.装飾と柄
・塾愛される幾何パターン
菱形、三角形、スクエア、ドットはデザイン性のある精密なパターンとして圧倒的支持をを集めるが、色使いで硬さを和らげるのがポイント
・繊細な擬態
フェミニンバーションのカモフラージュパターンは、鉱物にも、植物にも見える曖昧な柄の提案、によって、もしくは高級感あふれる光沢感をまとって、今シーズンも人気継続。
・ひんやりして混じりけのないメタル光沢
水銀のような光沢、ラミネートメタルや銀糸のきらめきが、レース、刺繍、シルク類で高い支持を誇る、今シーズンが求める光沢は現代的。(14ssのコレクションに多く登場)
3.軽衣料とドレス
・ラッカーの輝き
マットな質感にブレーキがかかった。とはいえ安っぽいギラギラ感はなし、 ラッカー光沢、チンツ加工の艶、どことなく皮革やマカダム舗装(ジャリ舗装)を思わせる
・温かみのある半透明
ウールタッチのレースやギピュール(装飾レース)、温かみのある刺繍、ふわふわしたボイル、薄いウールジャージーが大人気。
・単なる無地ではない無地
違いを演出する小さなディテールが必要とされる。例えば、ただの無地ではない滑らかなブラウスやドレスを演出する手段として、同系色でまとめたマイクロジャカード、細やかなフクレ織り、起伏のあるモチーフが好まれる。