公益財団法人日本繊維検査協会

About the Test摩擦堅ろう度試験(JIS L0849 Ⅱ型)

概要

着用中の摩擦作用により他の衣料品などに色が移る(汚染)かどうかの試験です。
試験方法には乾燥試験と湿潤試験があり、いずれも試料表面を白綿布で摩擦して汚染の程度を判定します。
試験機には、Ⅰ型(クロックメーター)とⅡ型(学振形)の2種類あり、通常はⅡ型を使用します。

試験方法

1.試験片と摩擦用白綿布を標準状態に4時間以上放置する。
 湿試験は、摩擦用白綿布を水で濡らして100%湿潤状態にする。
 ※標準状態:温度20℃±2℃相対湿度(65±4)%の環境
2.試験片(約220㎜×30㎜)をたて及びよこ方向に平行して2枚ずつ取る。
3.摩擦試験機の試験片台上に取り付け、摩擦子(20㎜平方)に摩擦用白綿布を取り付け、
 試験片の上100㎜間を100回往復摩擦(30回往復/分,荷重2N (摩擦子の質量約200gf)、
 白綿布の汚染を汚染用グレースケールで判定する。
 

基準

一般品

  乾燥4級
  湿潤2-3級

濃色

  乾燥3-4級
  湿潤2級

インディゴ・顔料・フロッキー・コール天

  乾燥3級
  湿潤1-2級

結果例

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