公益財団法人日本繊維検査協会

About the Testホルムアルデヒド(JIS L 1041 A法(ベビー用)、JIS L 1041 B法(一般用))

概要

ホルムアルデヒドとは有機化合物の一種で、刺激臭のある無色の気体で水に溶けやすい性質をもっています。
毒性があり呼吸障害、皮膚障害など人体への影響があります。
衣料品の用途として、樹脂加工・プリントの染料を繊維に固着させるための接着剤等に使用されています。
アレルギー皮膚反応を起こす恐れがあるため、繊維製品での規制は皮膚の弱い24ヶ月以内の乳幼児用、皮膚と長時間接触する事が考えらる繊維製品の一般用(インナー、手袋、靴下等)があります。

試験方法

1.試料を細かく切って量りとる。(一般用 1g、ベビー用 2.5g)
2.容量200mlの共栓付きフラスコに入れ精製水100mlを入れ、40℃±2℃の水浴中で1時間抽出する。
3.抽出した液にアセチルアセトン試液を加えて40℃±2℃の水浴中で30分間、
 その後水浴から取り出し30分間室内に放置する。
4.アセチルアセトン試液を加えることでホルムアルデヒドと反応し黄色く変化する。
5.分光光度計で測定する。

分光光度計による測定値(吸光度)の差で結果を表す。
「A」・・・試料の吸光度
「A。」・・・ブランク(空試験)の吸光度
 

基準

遊離ホルムアルデヒドの規制は
 乳幼児用は吸光度差   A-A。   :0.05 以下
 一般用(インナー・手袋・靴下等)は溶出量:75μg/g以下
                           の単位で記述されます。

結果例

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